『《思いのままお金を集める》Dr.苫米地式 資産運用法なら誰もが絶対にrichになれる!』という編集者が煽りに煽ったタイトルを付けたであろう本を読みました。この本で苫米地英人は言います。お金持ちになれる方法は3つしかない!と。
1.お金でお金を生む方法
2.企業に勤める方法
3.付加価値を生み出す方法
1.お金でお金を生む方法…株式投資など金融市場を使って儲ける方法
お金でお金を生む、これは苫米地氏はばかばかしいと一刀両断します。株式投資はもともと資産を持っている人がリスクヘッジのための資産運用として使うもの。
今や、日銀やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が株を買い景気回復を演出しています。NISAや子供NISA,確定拠出年金制度などにつられてみんなが株を買う。それで上がる。それを喜んでどうするのかと。
実際には景気は良くなっていないのだから必ず落ち込むであろうと。その穴埋めは、増税―。ものの道理ですね。とんだ落とし穴コースでした。
苫米地氏は株は完全にギャンブルだと言いきります。あえて火中の栗を拾いに行く…とすれば鉄火場では生き残ることが最優先だと思いました。
2.企業に勤める方法
2番目です。これは安定的な収入を得られる半面、ベースアップが難しい。社員の時間は会社のもの、サラリーマンは稼げないシステム。とはいえ実際に会社をやめてしまうわけにもいかないでしょう。
苫米地氏は企業に勤めるなら外資系銀行がいい、年収3000万は堅い、なんなら10億円もありうるぜという提案をしてきます。天才の提案は時々ぶっとんだことを言ってきますので放っておいて読み進めます。多くのサラリーマンはどこかにしがみついて生きるしかありません。ではその閉塞感を打破するにはどうすればいいのかについて考えるべきですね。苫米地氏は、そのためには自分の付加価値をつけた商品を生み出すことだとします。もっとも、それすらほとんどのサラリーマンにできるとは思えませんが、本気でやればなんとかなる可能性がありますね。最低限のレベルとして、丁稚根性をやめましょうということになります。
3.付加価値を生み出す方法
3番目の方法です。資本主義社会では、問題を解決すると自然にお金が発生するという特徴があります。みんなが納得すれば解決。抽象度の高い視点が必要です。
やることは簡単。問題を見つけて金になる商品に変えることだけです。
ということで最もおすすめの方法は3番目の付加価値を生み出すということでした。
こう書くといかにも「簡単」に見えますが、抽象度が高いことを前提とした話なので、うかつに騙されないほうがいいと思います^^;付加価値を生み出す起業家には成功する人もいればヤケドを追う人もいるでしょう。あとは自分で考える、身の丈に応じて実際やってみる、失敗しながら修正していくのが大事なプロセスなのかなと思いました。最終的には持っているエネルギーの量や運に左右されると思いますね。
抽象度を高く持つという点は氏のどの本でも参考になるポイントです。
次回、Dr.苫米地式資産運用法の研究(2)では、お金の使い方について学んでいきます。
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