加谷 珪一 著 / ポスト・アベノミクス時代の新しいお金の増やし方(2016)
加谷氏は評論家というだけでなく実際に投資家でもあり、その見立てに定評があります。項目が48項目あるうち3つだけにまとめてみました!オレノミクス3本の矢!
1.中長期的には、円安が進むリスクがある。
購買力平価から短期的には100円程度の円高に収まるものの、中長期的には過度な円安に進むリスクがあるというのが著者の見方でした。中長期の視点なのでいつになるかはわかりませんが、すぐに円安になっていくというわけではなさそう。準備するのであればまだ時間はありますね。
2.これまで同様、米国の消費を軸に世界経済は動いていく。
この先も、米国中心です。逆立ちしても米国。リーマン・ショックでも世界経済の仕組みは変わりませんでした。ピークアウトはしても、それが深刻な景気後退に結びつくとは限らないという見方です。もともと米国は内向き志向があり、エネルギーの自給がそれをさらに強めるとのことです。
3.長期的にはインフレが予想される。
量的緩和の導入以後、お金の価値が落ちていくリスクを内在的に抱えている状態ということ。日本の現金保有率は異常に高いのが懸念される。無理に投資する必要はないが、いつでも銀行預金から投資に回すための準備はしておいたほうがいいと助言しています。
本当にざっくりまとめましたが・・・詳しいことは本でお勉強。そうすれば100人に1人のレベルの経済知識が身につくと思います。100人に1人レベルなら本を読むだけでなれますので、あとは実態として100人に1人レベルになれるかですね!
おまけのTIPS
・低成長、雇用慣行といった構造的な要因によって、給料は今後も上がりそうにない。
・もはや大幅な株価上昇は期待できないため、年金の給付額はさらに減少しそうだ。
危機感のあるなしが問われますね。自己責任で運を守る時代になっていきます。
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