ベトナム株に投資する上で注目すべきなのがベトナムVN指数。この指数がどのような変遷をたどってきたのかを調べ、買うタイミングを考察したいと思います。今回分かったのは、新興国はイメージ先行の成長期待が大きいため、危機には相当弱いということです。イキがよくてフットワークも軽いけどパンチ一発簡単に食らってダウンする若手のボクサーのようです。慎重さと大胆さの両方がないとなかなか投資には踏み切れないという実情がありました。
ベトナム株に投資する上で注目すべきベトナムVN指数
まずベトナムVN指数とは、ベトナム株価指数とも言われますが、ホーチミン証券取引所上場の全銘柄からなる時価総額加重平均指数のことです。すべての銘柄の平均です。
ここ10年間のチャートを持ってきました。自分でオレンジのラインでトレンドラインとボトムとできそうなラインを入れてみました。直近(2017年)は、ちょっと割高な感じもしますね。なので私は現在、様子見として観察していることろ。
指数600台で買える日が数年内に来る可能性は大きいというシナリオを立てて、待機中です。インドネシアのほうがまだリスクは少ないと思ってけっこう買いましたが、ベトナムはまだ水力発電所(TBC)の1銘柄を買ってあるだけです(前記事)。
新興国は危機に弱い、めちゃめちゃ弱い、1/3とかになるよ!
ベトナム株は個人投資家の間で人気がありますが、未成熟な小さなマーケットは経済基盤がぜい弱で、ちょっとした波乱でこのような事態に陥るようです。リスクの大きさは先進国の比ではありません。
ベトナムVN指数の過去最高は2007年のときの1200弱です。2008年はリーマンショックが起こった年でもありましたが、この時は1/3から1/4程度の水準まで落ちています。実に恐ろしい…。同じころ、日経平均は1/2強ほど落ちましたが、ベトナムはそれ以上の下げですね。これが、新興国です。
また、新興国では通貨が急落するケースがよくあります。そんなの聞いてないよ!ということは何でも起こり得ます。何度もエマージング市場のブームは起こり、そのたびに同じ歴史が繰り返されてきました。一つの国ばかり集中していると憂き目を見るリスクがあります。虎穴への入り方には注意が必要です。けして虎の尻尾を踏んではいけません。アセットアロケーションはもし虎の尾を踏んでしまっても生き残れるように配分しないといけないですね。
アセットアロケーションの考え方については次の書籍が役立ちます。アセアン投資を実践する当ブログとしては、第6章株式エマージング市場は必読の項となりました。
ベトナムが投資適格国になるのを待ちたい
ベトナムの人口構造から成長は疑う余地がありませんが、ベトナムの株式市場はあまり信頼のおける市場ではないという声もよく目にします。時間の問題だとは思うので、じっくりと投資適格国に育つのを待ちつつ、アセットコントロールをきちんとして、リスクを管理して見守りたい国だと思います。
まとめ
・ベトナムVX指数の推移をチェックして買い時を判断してみる
・未成熟なマーケットでの投資ブームは危険があることを知る
・ひとつの国に集中するのはリスクが大きいためアセットアロケーションが必要
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