十干剋応論(干支学)による2017年後半の市場予測公開。

四柱推命や奇門遁甲、干支学に見られる十干剋応論による市場予測をしてみる。実は年と月の干同士が相剋になる年月は特に注意が必要ではないかと思っている。取り上げるのは年月の干支のうち干だけ。干同士が剋し合っているか否かが問題だ。すでに2017年も後半なのだが、振り返りつつ10月以降の予測も入れて解説してみよう。

十干の五行が剋となる年月の時に波乱が起ることが多い


甲乙丙丁戊己庚辛壬癸…これが十干です。子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥…は十二支です。合わせて十干十二支といいますね。

ここで取り上げるのは十干のみです。あまり複雑にならず、相剋関係が非常にわかりやすいためにこれを主に置いて用いて判断してみましょう。あくまで簡易的な理論ですがどうやら市場予測で波乱を読む場合には使えそうです。


2017年3月、北朝鮮リスクで日経平均が顕著に下落


2017年は丁酉年です。丁は陰の火です。特に、陽干同士の剋、陰干同士の剋に注目します。丁の年は陰の火ですので、陰の水である癸、陰の金である辛の月に逢うと、相剋とみなします。

東洋の暦法では2月に年盤が切り替わるため、2月区切りとなっております。ここで、「相剋」と書いてある月が注意すべき月となります。なんらかのリスクが浮上し、ダウ平均や日経平均に波乱をもたらす可能性の強い月となります。

2017年丁酉年

2月 丁×壬(陽水) 陰陽違いの相剋の関係なのでOK、干合の配合で良いです。

3月 丁×癸(陰水) →陰干同士の相剋!

4月 丁×甲(陽木)

5月 丁×乙(陰木)

6月 丁×丙(陽火)

7月 丁×丁(陰火)

8月 丁×戊(陽土)

9月 丁×己(陰土)

10月 丁×庚(陽金) 陰陽違いの相剋の関係なのでOK、奇門遁甲では火練真金で吉です。

11月 丁×辛(陰金) →陰干同士の相剋!

12月 丁×壬(陽水)

1月 丁×癸(陰水) →陰干同士の相剋!


たとえば2017年3月の日経平均チャートは次の通りです。3月は癸卯月ですが、節入りが3月5日で次の節入り4月4日までの間の期間となります。黄色の線で囲ったあたりになります。すると見事に下落していることがわかります。

この時期は北朝鮮のロケット発射実験でリスクが高まっていました。9月には北朝鮮は核実験とロケット発射を立て続けに行いましたが、株式市場には大きな影響は与えていないです。このサンプルだけで言うのもなんですが、同じようなリスクでも相剋の年月には特に敏感に反応しやすいため、気を払っておいた方が良さそうです。


次は2017円11月、2018年1月、2月に波乱か


2017年から2018年にかけて立て続けに敏感な月が続きます。11月に年月干の相剋が一度発生した後、1月そして年の干支が切り替わる2月と連続で続くのが特徴的です。干支の情報を入れて見てみましょう。

2017年11月 丁酉年×辛亥月 陰干同士の相剋

2017年12月 丁酉年×壬子月 

2018年1月 丁酉年×癸丑月 陰干同士の相剋

2018年2月 戊戌年×甲寅 陽干同士の相剋


4か月の間に3つも干の剋が発生します。干同士の剋(陽干同士・陰干同士)は通常年に2~3回しか起こらないのですが、今回はたった4か月の間で3回起こることになります。

ちなみに2016年1月-2月も連続して干同士の剋でした。1月は世界同時株安、2月は逆オイルショックと続きました。今回も相剋が連続する点には注意を払ったほうがいいでしょう。しかもNYダウ、日経平均とも上げに上げている状態でのことですから反動も大きなものになるかもしれません。大きな調整がこの4か月の間で起こる可能性は非常に高いと思います。


ちなみに東日本大震災の時は、辛卯年×辛卯月


同じ干支が並ぶときも注意です。四柱推命では同じ干支が重なることを反言(はんごん)と言い、突発的なことが起こりやすいとしています。干支の数は60あるため、平均して60か月に1回の頻度でしかやってきません。めったにないケースだけにそこでショックが起きると世界の市場に大きな影響を与えるようです。


2000年4月 庚辰年×庚辰月 →ITバブル崩壊月

2005年9月 乙酉年×乙酉月 →日本株バブル開始月(翌1月陰干同士の相剋になる己丑月にライブドアショックで崩壊)

2011年3月 辛卯年×辛卯月 →東日本大震災

2016年8月 丙申年×丙申月 →チャイナショック

2021年12月 辛丑年×辛丑月 →???


見事な符号です。年月の干支の重なりはエネルギーの強さとなり災いとなりやすいと思われますが、ライブドアショック前の上昇時期のように一時的にプラスに出ることも考えられます。次回の2021年12月に関しては辛(金)と丑(土)でエネルギーのうまく流れる相性の関係ですが、辛は宝石、丑は田んぼに例えられたりもするため、資源や作物に関連することでなにかしらバランスを崩しやすいという連想も可能でしょう。


干支学と景気についてのアノマリーは存在しそうだ


もっと精度の高い方法は華僑トップ層が使っているかもしれませんが表に出ることはないと思います。我々が活用するとなればあくまでシンプルな部分ということになるでしょう。たとえば五行の火のエネルギーに着目し、景気と干支について論じた本では「時を読む!財と投資の干支学」(森田真守著,2016)などもあります。占いをなぜか当たるアノマリーとして参考にすると面白いです。

セレーノシップ航海日誌

セレーノ《蒼天(伊)》シップ《船(英)》世界の平安につながる投資を。羅針盤は「意識の光」、目的地は無限の臨在(プレゼンス)。

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